褥瘡・創傷ケアセンター

傷の正しい治し方

当院では「傷には消毒せず、水道水で洗浄して、乾かさないように被覆する」という「創傷治療の3原則」を掲げた創傷治療を行っています。(詳しくは下記の[「創傷治療の3原則」にもとづいた新しい傷の治療について]をご覧下さい) 当院では「傷に消毒してガーゼをかぶせる」という過去の遺物のような治療法を一掃することを目指して、傷の正しい治し方を啓蒙しているところです。

褥瘡のラップ療法

さて傷ももちろんですが、寝たきり患者さんに生じる褥瘡(床ずれ)に関してもこの「創傷治療の3原則」に則った治療ができます。 褥瘡を乾かさない材料として「食品用ラップ」を用いる治療法を「ラップ療法」といいます。 当院では1000例以上のラップ療法の治療経験があり、ラップ療法が褥瘡治療の最善の治療法であることを確信することに至りました。

褥瘡・傷に関する相談

医療機関はもちろん、ご自宅での介護においても難治性の褥瘡で苦労なさっている方々が多いのではないかと思います。 そこで当院では「褥瘡・創傷ケアセンター」を立ち上げました。 褥瘡はもちろん、なかなか治らない傷(難治性潰瘍)に対して適切な助言をすることが目的です。場合によっては入院、転院も考慮したいと思います。 なかなか治らない傷でお困りの方はどしどしご相談下さい。なお問い合わせの際はできるだけ傷のデジカメ画像を添付してください。

医療機関の方へ

どんな褥瘡・創傷でも相談にのります。 転院のご相談もお気楽にご連絡下さい。その際、当院ケースワーカーを介して話をすすめていきたいと思いますので貴院のケースワーカーの連絡先もお教え下さい。

褥瘡・創傷ケアセンター 水原章浩
連絡先アドレス: mizuaki8181@msn.com

「創傷治療の3原則」にもとづいた新しい傷の治療について

皆さんは今まですり傷や切り傷、やけどなどの治療をお受けになったことがあるでしょう。 その時に、消毒液をつけられて、しみて、痛くありませんでしたか? そして次の日、ガーゼをはがすとき、また痛くありませんでしたか? 私どもの病院では、痛くなくて、そしてもっと早く傷を治す方法を行っております。 次のようなやり方です。

  • その1 傷に消毒はしない。
  • その2 傷は水道水でよく洗う。
  • その3 傷は乾かさないように被覆(ひふく)材でおおう。

これだけです。
この「創傷治療の3原則」を守って治療すると、痛みはほとんどなく、傷はどんどん治っていくのです 「え?傷って消毒しないとばい菌が入って化膿しちゃうんじゃないの?」 「傷って、乾かさないと治らないんじゃないの?」 という声が聞こえてきそうです。
ところが実際は間違っていたのです。 消毒すると、ばい菌と戦う細胞や傷を治す細胞が死んでしまって、かえって治るのが遅くなります。 水道水で傷をよく洗えば、ばい菌の多くはいなくなります。 傷を乾かしてしまうと、傷を治そうとしている細胞が死んでしまうので、決して乾かしてはいけないのです。 私どもの病院では、傷を洗ったあとは、傷を乾かさないように特殊な被覆材で被っています。 ときには「食品用ラップ」で被ってくださいと言うときもあるかもしれません。 信じられないかもしれませんが、このようにすることで、ほとんどの傷は良くなってます。

こういう知識は、実は現場のお医者さんにもよく知られていないため、消毒させられてしまうことがあるかもしれません。 いま、私どもの病院ではこの新しい傷の治し方を普及させるために努力しているところです。 皆様のご理解を、お願いいたします。

新しい湿疹、ひび割れ、かゆみの治療

手がかさかさになって、かゆくて、ひび割れてしまう湿疹でお悩みの方は多いことでしょう。 保湿のための軟膏を塗ったりしても、なかなか治らない患者さん、 とくに空気の乾燥する冬になると、とくに心配ですね。
当院では、「創傷治癒」という観点から、なかなか治らない湿疹に対して、画期的な治療を試みております。 ひび割れて痛い部位を「傷」と考え、当院で行っている「創傷治療の3原則」にもとずいた治療を行うものです。 湿疹、ひび割れでお悩みの方は循環器・心臓血管外科 水原までご相談ください。

冬季のひび割れ

数年間、冬季のひび割れ、痛みで悩んでいた患者さんですが2週間目にはすっかり治すことができました。

講演依頼について

「傷の正しい治し方」「褥瘡のラップ療法」についての講演ないしは原稿のご希望がありましたら、次のアドレスないしは東鷲宮病院0480-58-2468までご連絡下さい。
mizuaki8181@msn.com

参考書

著書:自分で行うとっさの傷の手当て当院で行っている新しい治療法をまとめたのが、「自分で行うとっさの傷の手当て」金原出版(1400円)です。 「傷には消毒しない」「傷は水道水で洗う」「傷は乾かさないようにする」という「創傷治療の3原則」に基づく傷の正しい治し方を、一般の方向けにわかり易く解説した本です。 購入希望の方は当院受付にてお申し出下さい。
循環器・心臓血管外科 水原章浩

褥瘡・創傷に関するお問い合わせは

東鷲宮病院 褥瘡・創傷ケアセンターまでお問い合わせください。
TEL.0480-58-2468